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Text&Photo:Hitoshi OMAE |
第1回Mt.Fujiエコサイクリング大会が、10月13〜14日にかけて静岡県富士宮市〜山梨県御殿場市などにかけて開催されました。
この大会は、盲導犬の育成施設である日本盲導犬協会の「 富士ハーネス」
(静岡県富士宮市)を起点に、富士山を反時計回りに1周する100kmのサイクリング(14日)を主体に、富士山のクリーンナップ実践活動やエコトークイベント、それに34kmのファミリーサイクリングなどを組み合わせた、2日間かけて富士山をたっぷり楽しむイベントです。 |
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大会オフィシャルの先導車も、エコサイクリングだからハイブリッド仕様のトヨタ・レクサスです。 |
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まず、 NPO法人富士山クラブのご協力で80人ほどが参加した清掃活動では、1.5トン車1杯分のゴミが集まりました。ゲストで俳優の鶴見辰吾さん、世界選手権10連覇の元競輪選手、世界の中野浩一さんらも参加して、舗装道路わきの茂みから集まったのは、一斗缶や古雑誌だけでなく、ホーロー製の風呂桶や古タイヤ、自転車に至る粗大ゴミの数々。「自家用車に積み込んでここに捨てに来るくらいなら、もっとマシな捨て方があるはずだ!」と、参加者の怒りは収まりません。「キレイにしたぞ、というイイ気持ちを明日の走りにつなげましょう」と鶴見さん |
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2箇所に分かれて行われた清掃活動。ポイ捨てされたゴミの量にはただ驚くばかりでした。 |
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続いて夕方のトークショーでは、朝霧高原を自転車の聖地に! という壮大な構想が提案されました。 |
1996年にツール・ド・フランスに出場した、インターマックス代表の今中大介さんは、「ヨーロッパでは毎日のようにレースが開かれています。プロ選手は年間100レースくらい走っちゃうんです。だから1年間で一生分くらい息を吸ったんじゃないかというくらい激しい動きをします。そして市民の方々は、プロ選手が練習していると、10人くらいくっついてくるんです。初老の方が(標高差)1000mくらい上ってきたりする。そういうロケーションとしては、この富士山はバッチリですね。」
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鶴見辰吾さんは、「(聖地にするとしたら)地元の警察を説き伏せて、道路をうまく使わせてもらいたい! ずいぶん現実的な話なんですけど、ここは山梨県と静岡県が手を組んで走らせてくれるくらいおおらかな土地なので、聖地にするには問題ないと思います。あとは、サイクリングイベントが楽しいものであると伝えて、これまで自転車に乗っていない人を誘い込み、増やしていければいいと思います。僕は今、ロードレースのイメージがカッコよくなるような映画を作ってみたいとも思っています。」 |
中野浩一さんは、「ヨーロッパではクルマが自転車を待つんです。どっちが優先道路かは関係ナシに、自転車を通過させてくれる。しかし(日本では)競輪選手が練習していると、自転車がジャマだ、という(クルマの)走り方が多い。ここを自転車の聖地にするなら、この町に住んでいる人達が自転車に優しくなってほしいですね。」
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世界選手権10連覇の元競輪選手、世界の中野浩一さん。 |
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タレントで本大会副会長でもある清水國明さんは、「今回のこのイベントが画期的なのは、静岡と山梨が仲良く1つのイベントをやったということなんです。富士山を中心にぐるりと手をつなぎましょう、ということで、今回は富士山の素晴らしさを感じ取っていただきたいと思います。」 |
大会会場となった富士ハーネスを設計した東京大学大学院准教授の千葉学さんは、「(聖地といえば)ツール・ド・フランスの最終日はパリのシャンゼリゼです。日本でシャンゼリゼに負けないのは富士山かな、と思いました。ここで自転車のイベントをいろいろやったらいいかもしれない。ここは盲導犬のために作った施設ではありますが、こういうイベントを通じて犬のことももっと知ってもらえるといいと思います。建築がそういう橋渡しをできるのはうれしいことです。」
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大会会場となった富士ハーネスを設計した東京大学大学院准教授の 千葉学さん。 |
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公務で多忙の中かけつけた
岩城光英参議院議員。 |
大会会長である岩城光英参議院議員は、「私は10年前まで福島県いわき市の市長をしておりました。自転車は、自然に優しい、健康にもいい。いわき市では、21世紀は自転車の時代、そこでなんとか町おこしをしようと思いました。サイクリングロードを作ったり、市役所にサイクリングクラブを作ったり、クリテリウムを誘致したりもしました。とうとう昨年からはトライアスロンも行われるようになりました。市民の皆様にも健康増進をはかっていただきたいし、交通渋滞の解消など、いろいろな思いで進めておりました。まだまだ志半ばではありますが、あとは次の市長さんに引き継いで頂いております。ゆっくりでもいいから自転車を町の活性化につなげたい、そういう思いです。」と発言されました。 |
そして最後に、富士山一周を走るに当たってのアドバイスを皆さんに話していただきました。
清水さんは「ウチの、森と湖の楽園では、前夜祭も行います。有名人の『あのねのね』も来るらしいです(笑)。明日はエイドステーションですから、ほうとうの大鍋も用意しました。ぜひ寄っていって下さい! 今夜と明日はバーッと盛り上がりましょう。」
中野さんは「選手時代には走ったことのない160kmをホノルルで初体験しました。ゆっくり走っていいんだよ、時間はいくらかかってもいい、そういう走り方だと、意外と(距離が)走れました。ぜひ明日は自分のペースでのんびりと、『まあいつか帰ってくるだろう』ぐらいの気持ちで走っていただきたいと思います。明日はあまり頑張らないで、頑張って下さい。」(拍手)
鶴見さんは「ゆっくり行けば、富士山一周はけっこう楽しいはずです。僕もゆっくり楽しもうと思います。みんなで仲良くニコニコと走りましょう。」
今中さんは「ゆっくりと行けばみなさん大丈夫、完走できるはずです。また、(ロングライドを)経験されたことがある方は、(初体験の人を)フォローをしながら走っていただければ、いいイベントになると思います。」
千葉さんは「学生時代はレースにも出ていましたが、明日は久々にロングライドを走ります。ですから、参加者のみなさんに何か話すというよりは、自分のことで精一杯です(笑)。でも、この建物の設計をやりましたので、建築も堪能していただいて、疲れたあとはいい建築に戻っていただいて、いずれ、家でも建てようと思ったときに思い出していただけると…。」(拍手)
岩城さんは「福田内閣の発足に伴い、内閣官房副長官という役目を仰せつかったため、みなさんと一緒に走れず残念ですが、事故のないように楽しんでいただきたいと思っています」とそれぞれお話しいただきました。
そして翌日。朝6時のスタートを前に、参加者たちが続々とスタートラインに現れました。諸般の事情に配慮して、5時から当日受付も可能となっており、数十名の皆さんが早朝に受付をされたようです。今中さんはロングスリーブジャージにレッグウォーマーと、10度以下の気温に対応した服装でした。曇りという天気予報に反して、スタート時に富士山がシルエットで見えていたのは、参加者のみなさんの普段の行いのおかげでしょう。
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スタートラインに並ぶ鶴見辰吾さんと今中大介さん。清水國明さんはご自身が運営するエイドステーションへと向かわれます。 |
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600人近い参加者のみなさんが数十人ずつ時間差スタートででかけます。
在日ベルギー大使のヨハン・マリクーさん(58)も愛用のロードバイクを駆って、パトロールのゼッケンを着たJCF強化コーチ三浦恭資さん、真下正美さんとともにスタートして行きました。 |
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コースは100kmと長〜いのです。まず下り基調のまま富士山の西側から南側に回り込み、アップダウンを繰り返す区間に入りました。参加者のみなさんはそれぞれ少人数の集団を形成して、無理せず走っている様子です。須山の交差点を左折して富士山の東面に入ると、いよいよ本コース最大の難所、籠坂峠の上りが近づいてきました。 |
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富士山南面、十里木付近のアップダウンを走る参加者の皆さん。 |
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富士山南面、十里木付近のアップダウンを走る参加者の皆さん。 |
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急坂で知られるふじあざみラインの入り口を過ぎ、国道138号線に出て籠坂峠まではヒルクライムです。ここでヒルクライム大好きな鶴見さんが登場。「道を間違えて裾野ICまで下っちゃったよ!」と悲しそうな表情で、でも快調なペースで上りをこなしています。
峠を下ると山中湖。ここで最初のエイドステーション、「PICA山中湖・ハンモックカフェ」に到着です。話題のハンモックカフェでは、参加の黄色いビブスを付けた人に20%オフの特典あり。ここでひと息入れていると、最後尾スタートの三浦さんたちが平均時速25キロで到着しました。やはり引退しても速いですね〜。
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鶴見辰吾さん、三浦恭資さん、そして女子のトップ選手真下正美さんと記念撮影〜。 |
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にわかに交通量の増えた道路を、山中湖畔から河口湖方面に向かいます。東富士五湖道路をくぐり、案内に従って左折すると1.8kmで次のエイドステーション、
清水國明ステーションです。弾丸のようにカッ飛ばし、ここをパスして走っていってしまった人もいたようですが、もったいない、もったいない。ここにはアセロラドリンクにホットコーヒー、レモン水が用意され、さらに奥に入れば500円で山盛りのほうとうがあったのです。この「ほうとう」、当初は100人前を用意していたそうですが、あっという間に追加を準備しなければならないくらい好評で、ここで1時間以上も休んだ人が多かったようです。エコサイクリングですからね、これでいいのです。 |
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河口湖自然楽校に用意された清水國明ステーション。 |
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| 飛ぶように売れた「ほうとう」。 |
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国道139号線、鳴沢村役場そばのチェックポイントでは、 (株)マトリックスのパワータグを使って参加者のみなさんの通過を確認。行程はこの地点でおよそ4分の3を消化していますが、途中で迷子になった人がいないか(?)、しっかりとチェックしています。「今、僕の順位はどのくらいですか?」なんて、サイクリングなのについ聞いちゃったりして…。 |
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鳴沢村役場そばに設置された通過チェックポイント。 |
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精進湖、本栖湖のそばを通るといよいよ100kmコースも終盤です。道の駅「朝霧高原」を過ぎてすぐ左折し、ステキな高原風景の中を「 フェアリーカフェ」
、山村レイコステーションに着きました。ここは34kmのファミリーサイクリングコースの折り返し地点にもなっており、地元の方のご協力でキノコ汁やコロッケ、それに新ソバを使ったかき揚げ手打ちソバのお店が用意されていました。カフェの中はエッセイストで農民、そしてパリ〜ダカールラリーなどオートバイでの海外ラリー経験が豊富な山村さんらしく、多種多様な本、ビデオ、展示物などが満載。100kmサイクリングの制限時間は10時間ですから、ここでもゆっくり自然体験を…。昼寝をしちゃった人もいたようです。 |
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| 山村レイコさんと記念撮影〜。 |
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そしてようやく100kmコースのゴール、富士ハーネスへと戻ってきました。先頭は10時半前には着いていたといいますから、平均時速20kmを超えるハイスピードでした。のんびりサイクリストはもちろん10時間をたっぷり使って、陽が暮れ始めた午後4時にゴール! 同コースは541人がスタートして、510人が完走されました。お見事です、お疲れ様でした! 来年は晴天の富士山を眺めながら走りたいですね。 |
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ようやくフィニッシュ! お疲れ様でした。 |
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